KOBE GREEN TRAIL

神戸を中心とした自然散策・山歩きと日常の日記などを書いています。

トップページ ランニング日記> 美しいものを探して走る

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01
冬のランニングはいつも、冷たい風が吹く中を走る。どんなコースを走る日も、必ず海は見て帰る。
寒いけれど、流れる雲や、はじける白波は、いつも目を楽しませてくれる。
海辺の風景は、意外にも冬のほうが美しい日が多い。



02
家を出たときは手足が痺れるような寒さも、走り続けていれば平気になる。タイツ1枚に短パンという軽快なウェアで、向かい風を切り裂くように脚を進めていると、ロードバイクで風を切る感覚に似ていることに気が付く。

昨秋から使いはじめたシューズ『PUMA モビアム エリート』。昔からフォアフット~ミッドフットで走っている私にとてもよく合うシューズで、モビアムエリートに履き替えたら楽に長時間走れるようになった。早朝や日没後など暗い時間に走ることもあるので、時間帯を問わず視認性が高いグローカラーを選んだのは正解だった。

03
生まれ育った西舞子の町を流れる山田川の風景は、見るたびに変わる。
秋が深まり、冬が訪れて、川辺に生える植物の表情はずいぶん変わった。

山田川には水鳥や渡り鳥がたくさんやってくる。何かを食べている様子を見つけることもある。これを見て「のどかだなぁ」とか「自然だなぁ」と安堵するのは、ちょっと違うと思う。というのは、昔は今ほど鳥が来ることはなかった。昔はあちこちに溜池などがあり、鳥たちは思い思いの場所で過ごしていた。いまではほかに行くところが無いから、鳥たちは山田川にばかりやってくるのだろうと思っている。

「鳥が来てくれるようになった」「鳥が戻ってきた」、そうじゃない。もうここしかないんだ。

04
自分の脚で、ただ走っているだけで、気が付くことや、甦る想い出などがある。夕焼け雲と、枝ばかりになった木々の風景に、懐かしい想い出や、秋冬独特の寂しい気持ちを重ねて眺めるのもいい。

05
幼少期の多くの時間を過ごした「大歳山」。ここで見る夕焼けは、私にとって最もすばらしいものかもしれない。日が暮れるまで虫を採って、花を摘んで、風を浴びて、夕焼け空を眺めて、太陽が沈んだのを確認してから帰る。家に帰れば、母が夕飯の支度をして待っていたものだ。そんな人生の中でいちばん心地よい記憶を、昨日のことのように思い出させてくれる『鍵』みたいなものが誰にでもあるはず。私にとってはそれが、大歳山にあるのだと思う。

06
大歳山の前方後円墳の右端にある木、カミキリムシやミンミンゼミをよく採った。
この木も、大きくなった。

08
天候と時刻のタイミングが合えば、空や海は時に言葉で言い表せないような表情を見せる。
いつものランニングコースも、その場限りの美しい風景に変わる。
いまこの場所で、この風景を見ているのは自分だけ。そんな特別な瞬間は、実はどこにでもある。

09
さぁ、また明日も外に出て体を動かそう。日が暮れるまで、空の下で遊ぼう。

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