KOBE GREEN TRAIL

神戸を中心とした自然散策・山歩きと日常の日記などを書いています。

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赤色のファーストエイドキットバッグが開かれて、中身が並べられている写真。

アウトドアのリスク管理に必携の『ファーストエイドキット』。

市販の簡易キットは役に立たないので、自分で中身を考えて買い揃える必要があります。

この記事では、私がいつも携行しているファーストエイドキットの中身をご紹介します。


◎ファーストエイドキットが必携の「登山」「ハイキング」等のシーンを主に想定して書いていますが、その他の「野外活動」や「スポーツ」や「災害時」にも役立ちますので、是非参考にしてください。



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ファーストエイドキットとは?

ファーストエイドキット』とは、言い換えれば【救急箱】です。

たとえば「山岳」など、『重大な怪我をする恐れがあり、なおかつ怪我をした時にすぐに処置ができない場所で行動する際にあらかじめ用意・携行しておくべきもの』であり、もしもの時に自分やほかの誰かの体や命を守るための重要な役目をもちます。

その「中身」は、自分自身の活動において想定されるリスクに対処できるよう、一人ひとりが自分で考えて準備することが基本原則で、根本的な治療はできなくても、町に戻って病院に行くまでの間の応急処置ができれば十分です。

 <関連記事>:「ファーストエイドキットの必要性」はこちら


また、「ファーストエイドキット」は持っているだけでは意味がありません

適切な応急処置の方法や、道具や物資の使い方をよく理解しておくことが大切です。専門書籍などから学ぶことで、予備知識を身に付けることができます。

 「ファーストエイドについて学べる本」はこちらから購入できます。





リスクを想定し、リスクに備える

ファーストエイドキットを用意する時、その中身は何が必要であるかを考える事になりますが、ポイントは、『想定されるリスクになるべく対処できるよう準備すること』です。

では、山やアウトドアでは主にどのような怪我事故が想定されるでしょうか。私は次のようなものを想定しています。

転倒や滑落 → 切り傷・擦り傷・出血・打撲・捻挫・骨折・痛み

毒虫や毒草 → 炎症・痛み・かぶれ・アレルギー反応・発熱

毒蛇や動物 → 咬傷・毒症状・感染症・出血


このほか、野外活動のフィールドやスタイルが違えば、その分多様なリスクが想定されます。

この「リスクを想定する」というプロセスが重要です。

頭の中で想定するだけならタダなので、考えすぎくらいにリスクをピックアップすると良いでしょう。

自分の活動フィールドや活動内容において想定されるあらゆるリスクに対処できるように、ファーストエイドキットの中身を用意しておく必要があります。





ファーストエイドキットの中身(参考例)

私は上で挙げた様なリスクに対処できるよう自分なりに考えた以下のようなものを用意しています。

この例は、登山・ハイキング・トレイルランニングなど山や自然での活動に適した内容となっています。

ファーストエイドキットの中身がずらりと並べられた写真。いろいろな医療用品などがある。

以下、写真(上)に振った番号順に名目と用途を記載します。

ワンハンド駆血帯・・・・・止血の補助に使います。片手で扱える製品です。(本来は注射の際に血管を浮き上がらせるための道具ですが、「傷口を押さえるガーゼの上から締め付ける」、「止血点に何か硬いものを押し当てて上から締め付ける」など止血・圧迫の補助に役立ちます。※緊縛止血には使えません。)

包帯・・・・・負傷箇所の保護や、ガーゼ等の固定に使います。きつく巻くことで止血にも役立ちます。

毛抜きピンセット・・・・・植物の棘、毒虫の針・毛などを取り除くときに使います。

爪切り・・・・・皮膚や爪などがささくれたり割れたりしたときに整えるために使います。

人工呼吸補助マスク・・・・・他人に人工呼吸をする際に使います。感染症リスクを下げます。

プラスチック手袋・・・・・他人の傷病の手当てをする際に使います。感染症リスクを下げます。

注射器(25ml/針なし)・・・・・怪我の傷口を水で洗浄する際に使います。水の勢いを利用します。

ポイズンリムーバー・・・・・毒虫や毒蛇の被害に遭った時、毒を吸い出すために使います。

ハサミ・・・・・テープ、ガーゼ、包帯など各種資材を切断する際に使います。

キズパワーパッド ・・・・・小さな出血傷に使います。大きな傷にはラップを使います。

滅菌医療ガーゼ・・・・・出血箇所を圧迫する際などに使います。傷口にはあまり貼りません。

ボールペン・・・・・負傷の原因(例:毒草・毒虫の特徴)や発生時刻など、何らかの記録・メモを取る時に使います。

ダニ取りピンセット・・・・・ダニに噛まれた時に使います。ダニをつぶさずに取り除くことで、ウィルス感染のリスクを下げます。

マイクロポアテープ(幅25mm)・・・・・ビニルラップや包帯などを固定する際に使います。

非伸縮テーピング(幅25mm)
・・・・・各種資材固定や止血、関節サポートなどに使います。

薬ケース・・・・・各種薬剤を入れています。内容は次の通り。
  • 抗ヒスタミン剤含有軟膏・・・毒虫、毒草などの被害に遭ったときに使います。
  • イソジン軟膏・・・傷口に感染症の恐れが高い場合にのみ使います。
  • 痛み止め1「バファリンA」・・・痛み全般に対して使いますが、出血がある場合は使いません。
  • 痛み止め2「新セデス錠」・・・アスピリン非含有で、出血を伴う怪我の場合も使えます。
  • 下痢止め薬「ストッパ」・・・お腹が悪くなった場合に使います。
  • 胃薬「パンシロンクール」・・・吐き気、胸焼けなどを起こした場合に使います。

ビニルラップ(幅15cm) ・・・出血を伴う傷口に対して「湿潤療法」を行なうために使います。また、応急処置が難しい【深い切り傷】もラップで圧迫・密閉するように巻きつければ、病院に行くまでの間の保護ができます。

安全ピン・・・・・包帯や布類の固定に使います。

・・・・・写真にはありませんが、受傷箇所の洗浄に使う「水ボトル」をザックに装着しています。

止血パッド ・・・・・写真にはありませんが、キットに追加しました。止血を助ける資材です。


収納方法も大切なポイント

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さまざまな目的のいろいろな道具・物資がありますが、緊急性の高いものがいち早く取り出せるように収納することが大切です。

私は上の写真のように収納していますが、止血の補助に使う『止血帯』、毒抜きが必要な時に使う『ポイズンリムーバー』、人工呼吸を行なう際に使う『マスク』などが、すぐに取り出せるように収納しています。

いずれも、場合によっては1分1秒が問われる緊急性があるものです。

 ワンハンド駆血帯(止血帯)はこちらから購入できます。
 ポイズンリムーバーはこちらから購入できます。

傷口の圧迫に使えるガーゼも片手で1~2アクションで取り出せるようにしています。

また、受傷箇所の洗浄に必要な「水」はボトルに入れてザックのサイドポケットに収納しています。

必要なものが「なるべく見易く」、「全体がコンパクト」になるように配置すると良いでしょう。

また、その日に必要ないものをキットから除外することも扱い易さを高めるポイントです。





ファーストエイドキットは自分で作る

自分で買い揃えることに意味がある

初めにも書きましたが、ファーストエイドキットの内容というのは『自分自身の活動において想定されるリスクに対処できるよう準備することが原則』です。したがって、ファーストエイドキットの内容というのは一人ひとり皆違って当然です。

そのため、「どんな事故や怪我が想定されるか?」「それに対処するには何が必要か?」を一人ひとりがしっかりと考えて準備する必要があります。

つまり、ファーストエイドキットは自分で作るということです。自分の活動において必要なものを買い揃えることで初めて意味のある道具となります。

ここまでに紹介した物資の内容は、あくまでも私個人の一例です。また、行き先や活動内容が変われば必要なものは変化するでしょう。しかし、アウトドアのフィールドにおける救急や救命に必要なものは概して共通するものが多いので、是非参考にしてください。

市販品は役に立たない

ファーストエイドキットを用意するときに避けるべきなのが、「市販のキット」に頼るという横着です。世の中には「ファーストエイドキット」とか「救急キット」などという名称で、いくつかの医療用品などが入った箱やポーチが売られていますが、それを持っていたところで果たしてどれほどの役に立つのだろうか?たとえば人命が守られるだろうか?

これは残念ながら、役に立たないという場合が多いと思います。たとえば上で挙げたような必要な物資(私の一例)の大半は、市販のキットには含まれていませんから。「必要なものが入っていない」、そんなものを持っていても仕方ないでしょう。

また、考え方を変えると、「市販のキットを買って、それに他に必要なものをプラスする」という活用法もできるかもしれません。ただし、市販のキットは基本的に「少量の物資が入っているコンパクトなもの」であるので、その他のものをたくさん詰め込む余裕はありません。

必要なものをきちんと収納して持ち運ぶには、やはり最低でも『ドイター ファーストエイドキットバッグM』くらいの容量が必要だと思います。

 「ドイター ファーストエイドキットバッグ M」はこちらから購入できます。(Amazon)





あると便利な「サブキット」

さらに、ここまでに紹介した「ファーストエイドキット」とは別に、私は『サブキット』を用意しています。いつも必ず携行するわけではありませんが、あったほうが良いと思う時には携行します。

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『サブキット』には、緊急性の低い資材や、通常無くてもなんとかなるもの、メインのバッグ(赤い方)には入れたくない大きなもの、色々な修理などに使えるリペアツールなどを収納しています。

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物を縛って固定したり、止血にも使える『ラダーロックストラップ』を2サイズ×各2本。

縛って固定できるだけでなく、着脱が容易な『面ファスナー』を1ロール。

シューズのシューレースが切れたときに交換したり、切れた所を繋いだりできるように、化学繊維の『コード』や『丸ゴム』と『コードロック』。

小さなものを繋いだり固定でき、ウェアやザックの応急修理などにも使える『高耐久タイラップ』。

木の枝が切れるノコギリを搭載した『マルチツール』。(←緊急時、杖や添え木を調達できます。)

 ノコギリ付きのマルチツールはこちらから購入できます。


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それから、さまざまな用途に使える『三角巾』や、体温低下を抑える『保温シート』。

このあたりは骨折や遭難や負傷者救護まで考えるなら、是非とも持っておきたいものです。しかし、慌てて出すものでもないので、サブキットに入っていれば十分です。

また、「三角巾」や「面ファスナー」は緊縛止血にも使えるので、持っておけば本当に命に関わる状況で役立ちます。そういう意味では、本当ならメインのポーチに入れておいたほうが良いのかもしれませんね。

また、メインのファーストエイドキット(赤)にもテーピングテープ(幅25mm)を入れていますが、足首や膝などのサポートに使うなら、幅の広いものがあるとベターなので、サブキットには『幅50mmのテーピングテープ』を入れてあります。


というかんじで、ここまでご紹介した物資が2つのミニバッグに全部収まります(写真・下)。といってもキッチキチのパツンパツンですが(笑)
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これらのミニバッグは、メインキット(左)には、『ドイター ファーストエイドキットバッグM 』。サブキット(右)には、『アウトドアリサーチ バックカントリーオーガナイザー#1』を使っています。

サブキットは必ず必要というものではありませんが、リペアツールをはじめ、あると心強いです。必要だと思う時や、荷物にゆとりがある時にだけ持っていけば十分でしょう。


「色分け」をすること

メインとサブを併用する場合は大切なポイントがあります。それは「色分けをすること」です。緊急時に速やかに正しいほう(メイン)のバッグを取り出せることが必要です。

たとえば出血をして焦ってパニックに陥り、赤いバッグが2つあったりしたら迷ってしまい、止血に使う道具が入っていない方のバッグを開けてしまうかもしれません。

また、ファーストエイドキットはどんなバッグでも作ることができますが、誰が見てもそれが救急用であると判るように「赤色」であるべきです。

そのため、「ドイター ファーストエイドキットバッグ」のような専用品を購入することをお勧めします。

また、他の誰かに手当てをしてもらう場合にも、どれが救急用なのかすぐに判ってもらう必要があります。

ザックを開けたらすぐにファーストエイドキットが取り出せるように収納しておくことも大切です。

また、ファーストエイドキットバッグの中のどこに何が入っていて、どのように使用するかを把握しておくことが大切です。そのためには、日頃からキットの内容を確認したり整理する機会をもつことが必要です。

“もしも”のためのファーストエイドキットが、“もしも”のときにちゃんと役に立つように、今一度、その中身や収納方法まで見直して、万全に備えておきたいものですね。





まとめ

こうしてファーストエイドキットを1つ用意しておけば、その他のアウトドアスポーツや災害時にも役に立ちます。私は、魚釣りや自転車の時にもファーストエイドキットを携行していますよ。

もっとも、使う機会が訪れなければそれが一番良いことだと思います。

怪我や事故が起きてから必要になるのがファーストエイドキットなら、怪我や事故を未然に防ぐ意識や装備のほうがもっと重要です。服装ひとつで回避できる怪我だってあります。

ファーストエイドキットを持っていれば何かあっても平気、なんて思わずに、常に注意深くリスクを回避する意識を持って野外活動を楽しみましょう。




◎ファーストエイドキットを用意するなら、まずは物資を入れるバッグを購入しておきましょう。

 

 「ドイター ファーストエイドキットバッグM」はこちらから購入できます。 (Amazon)



【追記 2015/01/27】:自転車のファーストエイド用品はこちら(筆者の別サイト)

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